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個人店やクリエイターがWebで取り組むべき3つのこと

COLUMN

2021.10.20 update.

Webは、ブランディング、マーケティングにおいて最も重要な手段のひとつです。
それは個人店やクリエイターであればなおのこと、「いかにSNSやWebをうまく使いこなせるか」が、事業の成功に直結してきます。

一方で、

「SNSは必須だと聞いているので、とりあえずアカウントは作ってみたけど、うまく活用できるか不安……」
「Webの専門知識がないので、SNSの他に何をやればいいのかわからない」

という個人事業主の方も多いのではないでしょうか。

私も、実際にフリーランスとして独立してみて、Webに関わるたくさんのタスクをたった一人で対応していくのは、なかなか大変だとあらためて実感しました。
同時に、「あまり時間を割かずに、最大限事業の成功へ近づくにはどうすればいいか」という課題にじっくり向き合った結果、タスクに対する自分なりの優先順位のつけ方も徐々にわかってきました。

この記事では、そんな私自身の経験もふまえながら、個人店やクリエイターがWebでまず取り組むべきことを大きく3つに分け、優先度順にご紹介します。

1 – SNSの運用

個人事業を始めるにあたって、とりあえずSNSはやっておかないと、と認識している方は多いと思います。

では、そもそもなぜSNSが必須かといえば、Webサイトを一から立ち上げてSEO対策などで集客を行うのと、SNSで見てもらえる人を増やすのとでは圧倒的に後者が楽だからです。

ご自身の普段のスマホの使い方を思い出してみてください。
大抵の方は、Safariなどのブラウザを開いてGoogle検索をしている時間よりも、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを見ている時間の方が圧倒的に多いはずです。

それだけ多くの人の目にとまって、しかもただアカウントを運用するだけなら無料で利用できるSNS。
個人事業主にとっては、よほど特殊なケースでない限り、最優先で力を入れるべきです。

とはいえ、「どのSNSを使えばいいのか」「どうやればうまく運用できるのか」など、迷うことも多いかと思います。
そんな時は、まずは下記の手順に沿って、少しでも見てもらえる人を増やすことを目標に運用してみてください。

1.1 – 自分に合いそうなSNSを選んでアカウントを作る

ご存知のように、SNSと言っても様々なものがあります。
もちろん、できるだけ多くのSNSアカウントを、それぞれの特性を生かしながら運用できればそれに越したことはないのですが、忙しい個人事業主の方にとっては複数のSNSに力を入れるのはなかなか難しいでしょう。
その場合は、下記の3大SNSの特徴を参考に、自分のスタイルに合いそうなSNSを選んでアカウントを作り、まずはそれに注力してみることをおすすめします。

Instagram(インスタグラム):
・利用年代は若年層〜ミドル層まで幅広い。特に、10代と20代が利用者の半数以上を占めており、他SNSと比べて女性比率が高い
・写真/画像の投稿が必須のため、飲食や物販、建築系など視覚的に取り上げやすい題材に向いている
・行きたい店を調べる、リアルの友人とコミュニケーションを取るなど、日常に近い形で利用している人が多い

Twitter(ツイッター):
・20代が多いが、若年層だけでなく中高年層まで幅広い年代に利用されている
・リアルタイムでの拡散性に優れており、文字ベースの短い情報を頻繁に発信するスタイルに向いている
・匿名性が高く、リアルでは面識のない人と、同じ趣味でつながることを目的に利用している人が多い

Facebook(フェイスブック):
・メインユーザーは30~40代。他SNSと比べて50代〜60代の利用率も高いが、若年層の利用率は低い
・情報、文章のボリュームが大きい投稿でも違和感なく受け取ってもらえる
・実名登録制のため、リアルの友人や仕事関係での交流で利用する人が多い

それでもどのSNSを選ぶか迷う……という方は、(よほど写真の題材に困るジャンルでない限りは)ここ最近で市場が急成長しているInstagramを使ってみることをおすすめします。

また、上記の3つのSNSの他にLINE公式アカウントもありますが、LINEはクローズドな性質がありSNS初心者には運用が難しいため、ある程度事業が軌道に乗った時点で開設を検討することをおすすめします。

1.2 – 興味関心が近そうなアカウントを片っ端からフォローする

自分のアカウントを開設したら、自分の興味関心に近かったり、自分の事業に興味を持ってくれそうな人のアカウントを片っ端からフォローしましょう。

フォローバック目的でフォローするのは気が引けるかもしれませんが(私も以前はそうでした)、自分のアカウントのフォロワーを増やし、より多くの人に見てもらうためにはフォローバックしてもらうのが一番手っ取り早いです。
また、価値観や趣味の合いそうな人とつながることで、より自分の好きな分野で仕事ができる可能性が広がるというメリットもあります。
SNSでガツガツするのは恥ずかしいという感情は一旦横に置いて、無心でフォローしまくりましょう。

なかなか該当するアカウントが見つからない、という方は、知り合いのフォロワーから探したり、Instagramでいう「フォローする人を見つけよう」、Twitterでいう「おすすめのユーザー」から探す方法がおすすめです。

ちなみに、フォロワーよりもフォローしている数の方が多いアカウントや、個人として利用していそうなアカウントをフォローすると、よりフォローバックしてもらえる可能性が高いですよ。

1.3 – アカウントの方針を決め、それに沿って定期的に投稿する

上記と並行して、店舗であれば新商品などのお知らせ、クリエイターであれば作品や実績紹介、それ以外なら日常の様子……などなど、定期的に無理なく投稿できそうなアカウントの方針をあらかじめ決めておきましょう。

何を題材にすればわからない……という方は、LYRICODEでSNSの運用方法のご相談(Web制作の予定がなくてもOK!)も承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

ちなみに、おしゃれな写真や「映える」写真を取る自信がない!という方も、SNSでは作り込まれた写真よりも素人撮影っぽい写真の方が信頼されることが多々あるので、気にせずトライして大丈夫ですよ。

2 – ホームページ・オンラインショップの作成

無料で高い集客効果を得られるSNSですが、実際に顧客の購買行動を促す段階になると、どうしてもホームページやオンラインショップがないと困る場合もあります。

特に個人事業主の方に多いのが、下記の2つのケースです。

「店名や屋号で検索すると、SNSしかヒットしないため情報の信頼性に欠ける。ホームページでしっかりとまとまった情報を伝えたい」
「オンライン上でお問い合わせを受け付けたり、商品を購入するなど、成約につながる特定のアクションを促したい」

また、業種や商材の特性によっては、写真や短い文章で魅力が伝わりづらかったりなど、SNSよりもWebサイトの方が向いているケースもあるでしょう。

その場合は次のステップとして、ホームページもしくはオンラインショップの作成を検討してみてください。

2.1 – ホームページやオンラインショップで最低限達成したい目標を決める

ホームページ・オンラインショップを作るには、自前にせよ業者に依頼するにせよ、ある程度の時間的・金銭的なコストは覚悟しなくてはいけません。

そこで、コストパフォーマンスを正確に見極めるために、「興味を持ってくれた人に、お店(事業)の特徴や強みを知ってほしい!」「ホームページからの成約を○件増やしたい!」「オンラインショップでこのくらい売り上げたい!」など、最低限達成したいことを想定しておきましょう。

そうした目標があることで、Webサイトでどんな情報を発信していくべきかが自ずと明確になり、また「目標達成のためには、これくらいは時間(費用)をかけてもいいかな」という線引きも楽になります。

2.2 – 自前で用意するか、業者に制作を依頼するか決める

WixやJimdoなどの無料ホームページ作成サービスを利用したり、Wordpressの無料テーマを利用すれば、費用をかけることなく自前でホームページを用意することも可能です。(オンラインショップの場合はBASE、STORESの無料プランなど)
ホームページの見た目にこだわりがなく、最低限の機能や情報があれば事足りる、という場合は、これらの無料サービスを利用するのも選択肢としてありだと思います。

ただ、あくまで無料なので、どのサービスを選んでも結局は既存のテンプレート(見た目・構造)に情報を当てはめる形になります。
そのため少しでも「ここはもっとこうしたいのに……」という点が出てきた時に、HTMLやCSSなどのWebの専門知識がないと、自己流でカスタマイズするのはかなり難しいです。

個人事業主はただでさえひとりでやらなくてはいけないことがたくさんあるのに、専門外のことにたっぷり時間を割いている余裕はない、という方がほとんどだと思います。
正直、よほど時間に余裕があったり、Webが得意だったり、楽しんで独学できる人でない限りは、自己流のカスタマイズはおすすめしません。

一方で、Web専門の業者に制作を頼む場合は、自由度がぐんと上がり、自分の事業に合った最適なホームページを作ることができます。
決して安くはない費用をかけることにはなりますが、独学でホームページを作ることの手間と、それによって失われる時間および収入のことを思えば、思い切ってプロに任せてしまった方がトータルでコスパが良い場合もあります。

自前で用意するか、業者に制作を依頼するか、それぞれのメリット・デメリットを総合して、自分に合った方法を選びましょう。

(失敗しない業者の選び方については、また別途コラムにする予定です。また、制作をご依頼の際は、当サイトの初めてWeb制作を依頼される方へのページもご参照ください)

3 – ホームページへの集客

店名や屋号(+地名)で検索してホームページがヒットすれば良い、という目標であれば、とりあえずホームページを公開するだけでも達成できます。
また、SNSのアカウントをうまく運用できており、すでに多くのフォロワーがいる場合は、アカウントのプロフィールや投稿にホームページのURLを載せればだいたいのフォロワーには見てもらえます。

しかし、あなたの店名や屋号のことを知らない人や、SNS上の繋がりの外にいる人もターゲットに含めてホームページへ集客したいという場合は、下記の施策も検討してみてください。

3.1 – ホームページで定期的に情報を発信する

店名や屋号以外のキーワードで検索してあなたのホームページがヒットするようになるためには、(よほど最初からホームページにたくさんのコンテンツを盛り込まない限りは)ただホームページを作るだけでは、既存のサイトを超えて検索順位を上げるのは難しいです。

そして、一番のSEO(検索エンジン最適化)対策は、定期的に情報を発信してホームページのコンテンツをどんどん増やすことです。
理想としては、ヒットさせたい検索キーワードを盛り込みつつ、検索した人の役に立つような情報を発信するのが望ましいです。

とは言え、毎回業者に頼んで新しいページを作ってもらうのはコスト面で現実的ではないので、実際は「実績」「ブログ」「コラム」などの更新システムを利用して、自分で無理なく発信していく形になります。

(どんな情報を発信していけばいいのかについては、これもまたいずれケース別にまとめてコラムにする予定です)

3.2 – SNS広告やリスティング広告を利用する

SEO対策をしてもなかなか集客できないという場合は、SNS広告やリスティング広告の出稿も視野に入ってきます。

ただ、やみくもに出稿するだけでは無駄に費用をかけるばかりなので、広告のターゲットを適切に見定めたり、ホームページ上の情報発信とうまく連携しながら広告を出すことが重要です。

各広告媒体の特性を熟知したプロでないと判断がしづらいことも多々ある分野のため、素直にWeb制作会社やマーケティング会社などの業者を頼ることをおすすめします。

さいごに

Webにまつわる事柄は本当に多く、「どこから手をつければ……」という状態の方がほとんどだと思います。

でも、ここに挙げた3つのことを順番に、自分のできる範囲で取り組めばいいと考えると、少し気が楽になるのではないでしょうか。

また、業種や商材によっては微妙に優先順位も変わってくるので、「この記事を読んでもまだ迷う……」という方は、ぜひお気軽にLYRICODEまでご相談ください。
Web制作の予定がなくてもOK。初回のご相談はもちろん無料です。

どうか少しでも、あなたの事業の成長にこの記事やLYRICODEがお役に立てたら幸いです。

 

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